黄色いカレーライス (昭和のおふくろの味)
前回のかき氷にカレーシロップの話に引き続き、またまたカレーの話でゴメンナサイ。
それは今から40年位前の大昔。俺の住んでいた街に地下鉄がやってきた。 その頃の地下鉄なんて正に憧れ的存在で、その地下商店街なんてそこにいるだけで胸がドキドキ! ワクワク! 俺たち悪ガキは学校が終わったら即直行して鬼ごっこをやったもんさ。
それをやりながら「一番気になった店は?」って事になると、そりゃ、オリエンタルカレーショップですよ。1日中腹をペコペコにしている当時の悪がきどもにしてみれば、あの香ばしいカレーの香りの誘惑にはほとほと悩まされたもんさ。
ガキ心にもあの店に「一回一人で行ってみたい!」と思うようになり、おふくろといろいろ交渉したがなかなか夢はかなわなかったなぁ。たしか40円だったか?と思う。
40円って馬鹿にしちゃいけないよ。その頃の40円って言ったら今の400円には相当する筈だ。
おふくろをなんとか説得して40円せしめて入った店内は、当時のアメリカンポップスが流れ、それはそれはテキパキとスマートに仕事をこなしていくお兄さん達と、しゃれたユニフォームに身を包んだ素敵なおねえさん達がとっても元気よく迎えてくれた。
で、あっという間に運ばれてきたのは銀を思わせる素敵な容器に盛られたカレールーと、これまた銀を思わせるお皿に盛られたご飯。
で、「なんだぁこっりゃ!」って驚いたのが、カレールーがこげ茶色なんだ。 「普通カレーって言ったら黄色いもの!」って思っていたのに! しかも、ジャガイモやニンジンや豚肉といった具が全く原型をととのえていないのだ!
で、その香ばしい香りに誘われるかのようにそのこげ茶色のルーを恐る恐る口に運んでみたら、まさに「ワ~!ビックリシタナァ モウ!」だったのだ。
それまでの自分はこれほどまでに凝った豪華な味を味わったことなんてなかったのだ!
自分としてはそのショックが忘れられずにあらゆる人にカレーっていうのは黄色いものか? それともこげ茶色なのか?を聞いてみた。
その大筋の答えとしては、本当のカレーは家で食べるのとは違って、「具を何日もかかって、コトコト煮る。それでその具が溶けてああいう色になる。」って事だった。これが後に来るグルメ時代の先駆けだったのかも?
なるほどねぇ。今じゃボンカレータイプのやつでも、グルメ風だもんねぇ・・・・。
だから少々豪華なグルメ風カレー食べたところで、それほどどうってことないんじゃない?
それより昔おふくろに作ってもらった、ジャガイモや豚肉の角切りやニンジンが原型をととのえた、あの原始的でシンプルな黄色いカレーライスの方が、ある意味新鮮だったりして?
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