« 2007年10月 | トップページ | 2007年12月 »

2007年11月

2007年11月29日 (木)

遅ればせながら稲尾様

稲尾さんって、けた外れの大投手のくせに、いかにも人懐っこいキャラクターで、親しみを感じていたんだ。だから、亡くなった時に何か書ければなぁって思っていたけど、あの人の事、ほとんど知らないから何もしないでいたよ。

そうしたら、あの人の生前インタビューをラジオの深夜放送でやっていたもんだから、ちょっとだけ書いてみるね。

あの人の顔って、はっきり言ってピッチャーってイメージじゃないよね。ピッチャーっていったら、どことなく垢ぬけて、研ぎ澄まされてて、さらに人によっては、ナイーブでさえあるよね。まぁ典型的なのはハムのプリンス、ダルビッシュ君かな?

あの人、漁師の息子だったんだって。

そう言われてみると、ユニフォームよりも、漁師ルックの方がず~っと似合うような気がしない? あの人、野球そのものには全然興味がなかったんだけど、「一回でいいから、あの恰好いいいユニフォームを着てみたい!」って、思ったのが野球を始めたきっかけなんだって。 変な話だねぇ。

お父さんは、稲尾さんを「立派な漁師にするんだ!」って、徹底的に鍛えてたんだって。

 学校が終わるとすぐに港に直行、港にはお父さんが舟の上で待っていて、「行くぞ!」。サア、いざ大漁めざして沖へ出陣!

舟のうえでの役割は、お父さんの役割が漁をすること。ギーコ・ギーコ舟を動かすのは稲尾さんの役割だったんだって。凄いねぇ。まだ、ほんの子供なのにねぇ。

さらに驚くのは、いったん沖に出たら、次の朝まで戻ってこないんだって。

スポーツをした経験のある人だったら、誰でも分ると思うけど、スポーツってのは足腰なんだよね。 余談だけど、テニスってあれは、手ニスじゃなくって、正しくは、足ニスって言うんだってさ。(笑)

そりゃぁ、ここまで徹底的に、足腰を鍛えられた稲尾さんを、打てるバッターなんている訳ないよ。

漁の話に戻るよね。 スズキって魚は凄く高く売れる魚でね。それを一匹釣りあげると、一週間くらいは、楽に食べていけるそうなんだ。そしてそれを釣り上げるのには、2~3時間かかるんだって。

ある日、どういう訳か? スズキが4匹も釣れた事があったんだって。こんな事は10年に一回もないらしい。すると、お父さんは、何を思ったのか?最後の一匹を海に帰してしまったんだ。

とてもビックリした稲尾さんは、お父さんに、くってかかった。「どうして、そんなにもったあない事するんだ!4匹も持って帰ったら、お母さんがどれだけ喜ぶと思うんだ!」

すると、お父さんは、「あのスズキは今度釣れなくなったときに、帰ってくる!」って言ったそうな。

稲尾さんはその意味が全く分らなかったそうだ。 そりゃぁそうだよね。今の俺にだって、全く分らないよ。

稲尾さんはプロに入ってその意味が分かったんだって。相手のバッターで、どうしても打てずに苦しんでいるのがいたとき、打たせてやるんだって。もちろん勝敗のかかった場面ではしない。明らかに勝敗とは関係のない場面での事だって。

これって、相手からすると、一見、とてもいい人に見えるかもしれないけど、とんでもないイヤな野郎だよ。 裏を返せば、勝敗のかかるところでは、絶対打たせてくれないんだよね。

相手にとっていい人って言うのは、「みんな押さえつけてやる!」って力み過ぎて、ここ一番でポカ球を放ってくれるピッチャーの事、なんだろうなぁ。

大昔ON全盛時に、必死になってONに向かっていくピッチャーに、ある解説者が、「両方抑えようとしてはダメですよ。どっちか一人に絞らないと。頑張り過ぎると、両方にやられますよ。」って言ってたもんね。

稲尾さんがあれだけの大投手でいられたのは、おおらかさというか? いや、余裕? というか、いや、それは、お父さんに教えてもらった、したたかさにあったんだよ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年11月27日 (火)

テレフォン人生相談(怨念お父さん編)

お待たせしました。テレフォン人生損談で~す。今回はちょっと怖~い、復讐に燃えるお父さんの話。パーソナリティーは、人生経験豊富な、渋い二枚目児玉清さん。相談受付人は、いつも的確なご指摘で、野良バラ最多出場の、翻訳家のガラッパチおばさん。

相談者 41歳男性 妻36歳 

    子供 11歳長女 8歳長男

相談内容

妻が4~5年前浮気をしていた。妻はすぐにその事実を認めたが、相手の男は知らぬ存ぜん! 自分としては絶対に許せない。

怨念お父さん

       自分はとにかくいろいろと片付ける事が趣味なんです。一昨日、部屋を片付けていて、妻のハンドバックの中を覗いたんです。

       すると、何やら男から来た手紙が入っていたんです。どうやら、浮気をしていたんです。

児玉清さん

       浮気!って言うと、具体的な事実があったんですか?

怨念お父さん

       いや、具体的にはなかったんですが、ピンと来たもんだから、妻に厳しく問い詰めていったら、白状したんです。

児玉清さん

       アラ! 素直に吐いちゃたんだ。

       相手はどんな人なんですか?

怨念お父さん

       自分の取引先の人です。

児玉清さん

       そうかぁ。あなたが知ってる人なんだ。

怨念お父さん

       昨日、電話してやったんです。

児玉清さん

       もう、向うにも電話しちゃったんだ。

       それで、向こうはどう言ってるの?

怨念お父さん

       「一切知りません!」って言いきるんです。 

児玉清さん

       そりゃ、そう言うわな。「ハイ、そうです。」なんて、簡単に認めたりはしないよ。

怨念お父さん

       自分としては、絶対に許せないんです。

児玉清さん

       まぁ、あなたの絶対に許せない! って

気持はよくわかりますよ。でも、4~5年も昔の話でしょ。奥さんもちゃんと認めていることだし。

怨念お父さん

       妻はもう許しました。ちゃんと、謝りましたし。でも、相手の男は絶対に許せません。キチンとした形で決着をつけたいんです。

児玉清さん

       キチンとした形って、どんな形なの?

怨念お父さん

       お金ですよ。慰謝料です。 そのことを言ったら、相手は弁護士に相談すると言ってましたけどね。

児玉清さん

       それであなたは、いくら位い取ってやろうと思ってるの?

怨念お父さん

       そりゃ、何10億取っても気は収まりませんけど、とにかく取れるだけ取ってやろうと思ってます。

児玉清さん

       そんなに熱くならないで。 何とか円満に解決出来る方法はないのかなぁ?

       過ちを犯すのが人間だよ。あなたの煮えくりかえる気持はよくわかるけどさ。

       でも否定するのも、男としてある意味からすれば、見事と思えるんだよ。

       当事者同士からすれば、もう終ってしまった事だしさ。

怨念お父さん

       妻は何とか許したものの、相手の男だけは、どんな事があっても絶対に許せません!(怨念の炎がメラメラ)

翻訳家のおばさん

       相手が弁護士に相談するって言ってるんでしょ。そうなると、相手の奥さんが、あなたの奥さんを訴えてくるよ。そうなったらもうグシャグシャになっちゃうよ。

児玉清さん

       お金じゃないんだよ!お金じゃ!お金取ってどうするの?

       どうしてすぐにお金に走りたがるのかなぁ?

翻訳家のおばさん

       あなたねぇ。いくら夫婦とはいえね。奥さんのハンドバックの中なんか覗いちゃったらダメだよ。

怨念お父さん

       自分は片付けるのが趣味なんです。

翻訳家のおばさん

       いくら趣味とはいえねぇ…。おかしな趣味だねぇ・・・。

       この事を、お嬢さんは知ってるの?

怨念お父さん

       いえ、知りません。

翻訳家のおばさん

       そう、よかったじゃない。もし、この事をお嬢さんが知って、お母さんの事を軽蔑しちゃったら、もう取り返しはつかないよ。

       それに、もう昔に済んだ事じゃない。

怨念お父さん

       本当にもう済んでるか?どうか?は分らないじゃないですか。

翻訳家のおばさん

       でも、今生活していて、なんの支障もないんでしょ? だったら、それでよしとするしかないんじゃないの?

児玉清さん

       我慢することによって、お互いの仲が、かえって深まることもあるんだよ。

怨念お父さん

       たしかにおっしゃる事は分るんですが、だからと言って、もういいという訳にもいかないんです。

翻訳家のおばさん

       じゃぁお好きにしなさい。私は、お嬢さんの事が心配なだけ!

児玉清さん

       いくら相手からお金取っても、子供たちは、お父さんの事を尊敬しないと思うよ。

(あ~ぁ、恐ろしいね。男の怨念ってのも相当なもんだね。)

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2007年11月25日 (日)

タント・タント・タントアモーレの国イタリア

今回はイタリアのお話。 友達で、イタリアと日本を行ったり来たりしたのがいてね。いろんな話を聞けるんだ。

奴からもらった最高のイタリアみあげは、何といっても、イタリアのラジオから録音したカセットテープだね。さすがに音楽の国だけあって、めちゃくちゃ恰好いいんだ。

イタリア語と音楽との相性は抜群で、ディスクジョッキーのはなしがだんだん乗ってきて、自然に曲に乗っかっちゃって歌いだすところなんて、とても口では表現できないくらいだよ。音楽が完全に生活に馴染んでいて、世界一陽気な民族らしいよ。

イタリアの街の夕方は、日本ではちょっと見られない風景のようだ。 クルマ2台がやっとすれ違えるくらいの狭い道は、仕事を終えたサラリーマン達で溢れんばかりになるんだって。

道の両脇には、いろんな店がいっぱい軒を連ねちゃってさ。それがみんな、すっごく個性的らしいよ。なんたってイタリアの人達は、個性を大切にするからね。

その軒並みの中に必ずあるのが、バールって呼ばれるお店。これはコンビニと、居酒屋と、カフェーをごちゃまぜにしたようなお店なんだって。ざわめきの中で、陽気なカンツォーネが聞こえてきそうだね。

今、日本の街角でよく見かれる,チエーン店のカフェがあるよね。あれの元がこのバールらしいんだ。

そこで、バールの店主に「チエーン店にする予定はありますか?」って聞いたら、

「とんでもありません。私たちのコーヒーは、それぞれのお店の個性が命です。」だって。 当たり前だよね。

今の日本の街なんて、み~なチエーン店ばかりだよね。くだらないね。マニュアルを棒読みするような、ロボットみたいな店員。並べられてる商品もほとんど同じ。

 ところがこれ、世界中の街がみ~なそうらしいよ。アジアへ行っても、アフリカの果てに行ってもそうなんだって。悪い意味でのグローバル化なんだろうなぁ。

あ~あつまんない。イタリア人がうらやましいよ! 

最後に俺の知っている唯一のイタリア語を紹介しよう。 タント・タント・タントアモーレ。(和訳)たくさん・たくさん・たくさん大好き!

どう、日本語に似てるでしょ。ちょっとだけ親しみ感じない?

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2007年11月24日 (土)

田舎者vs都会者

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ 50歳代オヤジへ

以前テニスに狂っていた頃、郊外の自然豊かな環境の中にあるクラブに、土日通っていた事があるんだ。

ここは、S市とN町とのちょうど境の辺りにあって、クラブのメンバーの構成割合としては、S市が6割、N町が3割、俺の住んでいるN市が1割くらいだったと思う。

このクラブはコートが6面もあり、クラブも山小屋風で、その中にはいろりまで設置してあって、そこではお茶を飲みながら、和気あいあいとした雰囲気が流れていたよ。

ここにはかなりたくさんのメンバーがいて、その腕の方もなかなかのもので、いろんなところから、道場破り的な人がちょいちょい訪れてきたが、なかなか勝たせてもらえなかったようだったなぁ。

このクラブのあるS市はとてもテニスの盛んな土地柄で、S市テニス協会というのがあって、そこの指導員が時々訪問してさ。

そういう人と試合をさせてもらうときと言ったら、いまだに、足がガタガタ震えたのを思い出すよ。

それに何といっても会費が格安で、たしか一年間で、5000円くらいだったと思うよ。オーナー夫妻もとても温厚そうな、品のいい人でねぇ。「こんなにいいクラブは、日本中探しても見つからないよ!」と、言いたいところだけど、なかなかそうばかりとも言えないんだよね。

ネックはさっき言ったように、N町とS